クレオパトラの涙
2014年 05月 18日
5月のワインを楽しむ会。
今宵もそれぞれが思い思いのワインを持ち寄って
楽しく酌み交わし 何本ものボトルが空きました。
その中でもひときわ目を引いたワインがありました。
陶器のボトルに入れられたグルジアのワイン。
グルジア。
私達はこの国についてどれほど知っているかしら。
シルクロードの西の果て。 ブドウの生まれ故郷。
この国のワインは 世界最古のワインと言われています。
かのクレオパトラも このワインを取り寄せて
この世の憂さを晴らしていたとされ グルジアのワインは
「クレオパトラの涙」 と呼ばれているそうですよ。
この日のお料理は
マグロのタルタルと独活や牛蒡の入ったキッシュ。
マーマレードの甘みのドレッシングのサラダ。
ブルーチーズ。 カツオのカルパチョ。
贅沢なミルポアと赤ワインのビーフシチュー。
スパイシーなリンゴのパウンドケーキ。
すべてがワインのために♪♪♪
さて こんなワインのお話はいかがですか?
テラコッタのようなボトルの上部には
Pirosmani (ピロスマニ)と書かれてあります。
ピロスマニとは グルジアの画家の名前で
身体も弱く 人付き合いも苦手だった彼は
生涯貧しいままこの世を去ったそうです。
彼の作品について知る人は多くはないと思うのですが
「女優マルガリータ」 という絵があります。
ピロスマニはこの女優に恋してしまって
その愛の証として 彼女の泊まるホテルの前の広場を
花で埋め尽くしたそうです・・・。
加藤登紀子が日本語版でカバーした あの歌
「百万本のバラ」 の基となった逸話でした!
初めのひとくちは やや甘い・・と思いました。
けれどその甘みは すーっと消えて
酸味と そして爽やかな渋みが。
まるでピロスマニの恋のようですよ。
百万本のバラの花を
あなたにあなたにあげる・・・
たたみかけるように何度も繰り返すこのフレーズが
頭の中でぐるぐるまわって・・・
遠い異国の 悲しくて幸せな画家のロマンスに乾杯しましょう・・
こんなふうにワインを楽しむのもいいでしょ?
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by sogno_sonyo
| 2014-05-18 21:36
| ワインを楽しむ