3月 節ノ会・桜香
2014年 04月 15日
名残惜しくも終わってしまった桜。
私の今年の桜の圧巻は・・・
やはり和の極みの席 「節ノ会」。
3月最後の日の暖かな桜満開の日でした。
座ったテーブル席から こんなふうに見えました。
極上のお花見の始まり。
こんなに贅沢なお席 いいのかしら?
(いいの。いいの。ゆっくりお楽しみになってね)と
桜の樹がふんわり枝を揺らして言ってくれました。
こんな勝手な思いに浸れるのは
いつもながらのご亭主さまの優しくて細やかな心遣いが
部屋中にあふれているから。
月遅れのお雛様も飾られて 春爛漫のお膳。
丁寧なひとつひとつのお仕事が
ご亭主さまの昨夜の睡眠時間をどれほど削ったことか。
なのに 私ったらパクパク食べてグビグビ飲んじゃって。
でも私は真性の食いしん坊なので
その味は深くふかく 記憶というより心に刻まれました。
桜の葉で包まれた真丈と筍のお椀。
蓬麩・生麩 蒟蒻などの田楽に 揚げ物。
そして桜鯛のご飯には 桜大根と共に八朔が。
ふっくら浅く炊いた餡と苺の下に桜の花の寒天。
花びら餅のようなお菓子もほんのりピンク色。
アクセントに見事な絞りの椿の花びらも。
そして最後は 組香で楽しませていただきました。
本日は 「桜香」。
~桜ちる 木の下風は寒からで 空にしられぬ 雪ぞ降りける~
紀貫之
桜が散る木の下を吹いてゆく風は寒くはなくて
天の知らぬ雪が降っている
・・・天の知らぬ雪・・散る桜のこと
ということで 桜 雪 風 三つの香りがお題に。
今日のメンバーといえば 初めて参加のウチの娘を入れて5人。
多分私が一番の経験者。回数だけはね。
毎度毎度おなじみの撃沈そにょ。
何回も体験させていただいているのに
当たったためしがありません。
大正解だったのは なんとウチの娘!
ビギナーズラックね。(私は第1回目もだめだったけど)
花粉症で鼻が詰まっているくせに。それがかえって良かったのでしょ。
そんなやりとりをしながら 心もお腹もゆったりと
香 満ちました。
今回も優雅に楽しく遊ばせていただきました。
高邁な茶人であるご亭主さまに
モノを知らない私がミーハー気分でお願いして
お稽古でもなく 席を設えていただくのですが
時々心苦しく思うこともあります。
心優しきご亭主さまは
茶の湯の世界は崇高であるけれど 大きく扉を開いていて
なにびとも拒みはしないと思わせてくださいます。
お調子者の私は この文化を垣間見た気になって
本来なら食べて終わりとなるところを
気持ちまで満たされて
とても良きものを吸収したと心から思うのです。
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by sogno_sonyo
| 2014-04-15 23:55
| 和に遊ぶ