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紅茶文化と日本



更新をサボっていたので もう何日も前のことになってしまうのですが
3月の紅茶教室に出席して その内容がとても興味深いものだったので
記録しておくことにします。


テーマは 『紅茶・・・禅スタイル』

先生は 「紅茶なのに・・・禅なのです 037.gif」 と笑っておられますが
このテーマは毎回とても人気のある講座と聞いています。


私達は紅茶という文化を 主にイギリスなどのヨーロッパから学びますが
実はその茶文化は 日本の影響を強く受けているものなのだそうです。


紅茶文化と日本_d0169859_23441511.jpg



欧州の貴婦人が初めてアジアからのお茶を手にしたとき
それは大変な貴重品だったことでしょう。

イギリスにお茶が入ったのが17世紀ころ。
 

日本では遣唐使の時代に大陸からやってきて
鎌倉時代に禅宗と共に茶道が広まり 室町時代に花開き 
安土桃山時代に千利休が現在のスタイルを確立させます。
これが16世紀。  



貴族階級の婦人たちは 珍重されたアジアのお茶だけでなく
その文化にも目を向けます。
単なるドリンクではなく 人をもてなす文化。

茶道具を揃え 茶器にこだわり 部屋を設え・・
それは茶道を通して
自然を大切にして季節の移ろいを感じるだけでなく
禅宗というものに裏打ちされた道徳性の高い深い日本の文化です。



あー・・ ここまで書いて日本人というものがとても誇らしいわ~。
まるで私が茶人みたいな物言いだけど。






いくつか禅語にも触れました。

日頃から耳にする親しみのある禅語もありますね。




喫茶去 (きっさこ)
本来は「お茶でも飲んで、去れ」 という情け容赦のない意味だったそうです。
それほど禅の道は高く厳しいものだったのでしょう。
今では 相手を選ぶことなく「 お茶を召し上がれ」 と無心の境地で 
たとえ嫌いな人にも一杯のお茶を差し出せる余裕の言葉です。
 



日々是好日 (にちにちこれこうじつ)
毎日が平安で良い日である・・ということではなくて
この一日は二度とない一日であり どのような日でも
この一日を全身全霊で生きることができれば
かけがえのない好日となるのである。





我逢人 (がほうじん)
我、人と逢うなり。 人との出逢いは何かを生みだします。
人と会うことからすべてが始まる・・・。
どんな出会いにも意味があるのかもしれません。


 
 
知足 (ちそく)
足るを知る。
吾唯知足(われ ただ たるをしる) 京都の竜安寺のつくばいに刻まれていますね。
強欲にならず何もかも足りていると感じることの大切さ。
それが心の平安に結びつきます。

余談ですが・・時々行くファミレスの庭にも「吾唯知足」のつくばいがあります。
私それを見るたびにお店側の言い訳みたいな気がして・・
量が少なくても不味くても我慢してねー とか 
もしくは 食べ過ぎるなよ~ って言われてるみたいで。

満腹中枢が壊れている私には大事な言葉ですね。
足るを知る~。腹八分目。・・・ちょっと違うか。



一期一会 (いちごいちえ)
この機会は 生涯に一回しかないと考えてそのことに専念すること。
今日の時間今の景色目の前の空気は二度と同じものはありませんからね。





意味は解っていると思っていたらちょっと違っていたり
よくよく考えると最初の解釈にもどったり
私達の生活の中に根付いているようで 
すごい高みにあるようで そうでもなかったり・・
シンプルなようで深~いものだったり・・ さすが禅語。

日頃 夫との会話も禅問答みたいなんですがね。




紅茶文化と日本_d0169859_23461355.jpg

茶歌舞伎の紅茶版も体験させていただきました。

産地の違う3種の紅茶を判別します。
『銘柄当てに固執しないで感覚や味覚を大切にしてくださいね』 と先生。
・・・はい先生。 3種ともとても美味しかったです。。。。。



紅茶文化と日本_d0169859_23455898.jpg

ティーフードも和。 でも不思議に紅茶とぴったりでした。







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by sogno_sonyo | 2013-04-05 23:56 | 紅茶教室

すべて世は事も無し。


by そにょ
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