キッチンから異文化コミュニケーション
2016年 08月 14日
まん中に下がっているのは 鬼おろし。 同じ店で一緒に
私も買ったので (これはシャリシャリの大根おろしが出来る優れもの!)
ウチにもありますが こんなふうに飾ってあると別物みたい。
彼女はとても親日家なので 自国のアンティークと同じように
日本の古いものも大切に実用しています。
私も買ったので (これはシャリシャリの大根おろしが出来る優れもの!)
ウチにもありますが こんなふうに飾ってあると別物みたい。
彼女はとても親日家なので 自国のアンティークと同じように
日本の古いものも大切に実用しています。
端午のお節句に飾るような兜もインテリアになっていて
その兜はかなり重厚で存在感があるものだというのに
面白いのは 秋も深まってくると
ハロウィーンのお面が被せられたりするの。
なんだかおそろしく不謹慎な感じもするけど~。
日本人にとって 武将の持ち物である兜は
子供の成長を祝うために飾るもの。
そして 後から来た文化ハロウィーンは
仮装してなんとなくお祭り騒ぎみたいな感覚。
でも彼女にとってのハロウィーンは
神聖な宗教的儀式と収穫のお祝いなので
戦国武将がカボチャのお面を付けていてもアリなんですねぇ。
そうそう彼女は時々お雛様も飾ります。
お内裏様とおひな様は<The emperor and empress>
三人官女は<Three court ladies>などとというらしいですが
彼女は時に<Three maids>
高級女官なわけだから・・ちょっとニュアンスが違う。
五人囃子は<Five musicians> ミュージシャン。
<Five court musicians>のほうがより説明的で正確かもしれないけど
どうもこのミュージシャンという響きがねぇ。
楽士ときくと 古式ゆかしく笙の笛や筝とか琵琶とか連想するけど
ミュージシャンっていうと違う世界の音楽のような気がする。
先ごろの天皇陛下の『お気持ち』なんてどんな英訳になるのだろう。
message かしら。
曲解されることのないよう あらゆる方面に支障のないよう
選びに選んだお言葉なのだと想像するけど
英訳すると あっさり普通にメッセージとなってしまうのね。
いや それとも
messageも musicianも 英語を使う民族にとっては
韓流スターがカワイイ日本語で
『アリガトゴジャリマース』 なんて言うと
思わず笑ってしまうけど
そういう私はハングルなんてしゃべれないし
英語だってどんなにブっとんだ事を言ってしまっていることか。
話は戻るけど イギリス人の友人のキッチン。
とても素敵だけど 真似は出来ない。
そんなセンスも場所もないから出来ないのだけど
鬼おろしという食物に関する道具のそばに植物を置く習慣が
私にはないのです。ぎりぎりハーブくらいかな。
でもこのはっとするような柔軟な発想は好きです。
その柔軟な発想が
英国と日本のアンティークを見事にマッチさせて
私達はあらゆる異文化と隣り合わせに暮らしています。
その機会はこの先ますます多くなることでしょう。
この『機会』という単語を
occasion とか opportunityと英訳するか。
それともchanceと英訳するか。
彼女のキッチンやお部屋そして暮らし方を見ていると
私にとっては間違いなくチャンスなのだと思います。
にほんブログ村
サボり癖のある私。
頑張って更新できるようにランキングに参加しています。
よろしかったらクリックお願いします
by sogno_sonyo
| 2016-08-14 14:40
| 生活