埼玉取材拒否のレストラン
2010年 08月 12日
いつの頃からかクチコミだけで有名になり
驚くべきその味と食材に他県からも車をとばしてやってくる常連さんもいるという
伝説のイタリア料理のお店が埼玉県○○市にあると言う・・・。
しかもその店のオーナーシェフはまだ若いアンチャンで
何もかも一人でこなして 大勢の人が来るようになってしまったら対応できないため
すべての取材を拒否 ネット上でも公開お断りの方針を貫いている。
こんな事を聞いたら余計行きたくなってしまいますよね。
埼玉 イタリアン 資材置き場
こんなワードで検索すると詳しい場所以外はすぐにヒットします。
・・・資材置き場~ぁ?
そうなんです。資材置き場がキーワードのお店なんです。
このお店を教えて下さったのが
とてもグルメな方だったので信じて行ってみたのですが
そうでなかったら ようやくこのお店にたどり着いても
店構えを見て絶対スルーしていたと思います。
建設会社の資材置き場に 飯場のようなプレハブ小屋。
ちょっと疲れた風情のイタリア国旗が風になびいています。
中に入るとカウンターと小上がりに座卓がいくつかあるだけです。
昔のしょぼい中華料理屋さんみたいな構図かしら。
お水はセルフサービス。ガラスのピッチャーに炭がドンと入ってます。
また座卓にかかっているテーブルクロスが
お約束のギンガムチェックで・・しかもサイズがあってない。。。
そこここに穴があいてるし。
取り分け用に出されるお皿は
フランダースの犬とかアライグマ・ラスカルとか赤毛のアンとか・・
そうですそうです 何年か前 某コンビニが景品でくれたヤツです。
インテリアも思いつきで思いのままにあっさりとみたいな。
しか~し 私は今回で3回目の訪問。
レストランにある雰囲気や空間もお料理の味と思う私ですが
ここもここで 独特の雰囲気と空間ということでしょう。
“アニキ”という呼び方がぴったりのオーナーシェフ。
“今日は何がありますか?”とたずねると
“何が食べたいっスか?”と聞き返されます。
だいたいの希望を伝えて
いつもおまかせになってしまうのですが。
今日は5人でやって来たので
皆で少しずつシェアしていろいろなものを楽しむことにしました。
希少とされるブドウエビがゴロンとのった前菜サラダ。
大きなつぶ貝と野菜のグラタン。
セミエビのフィットチーネ。
セミエビって…あのバルタン星人みたいなヤツだよね。
エビには絶妙の加減で火が通っていて
自慢のトマトソースとベストマッチ。
3日間煮込んだという国産牛のラグー。絶品です。
(Aナンとかランクとか言ってたけど食べるのに夢中で聞きそこなった)
ふんだんにウニをのせたアワビのソテー。
ナイフがなかったのでアニキに頼むと
切れ味の良い護身用みたいなナイフを一本出してくれて
それを皆で使いまわします。
手作りのスモーキーなソーセージとこりこりブロッコリのピザ。
やっぱりトマトソースが良い仕事をしています。
ホタテとジェノヴェーゼソースのピザというかフォカッチャというか。
ホタテが~じゅーすぃ~なホタテが~押し寄せますよ。
柔らかなピザ生地とフレッシュな野菜たち。
ソースの最後の一滴まできれいにいただきましたよ。
アニキのお料理は極力 油やバターや塩を使わないそうで
今回油を使ったのはアワビのソテーだけと言っていましたが
本当でしょうか。こんなにどれもこれも美味しくて!
デザートがまたいつもサプライズ。
アニキにこんな繊細な味のセンスがあるなんて。
でも盛り付けなんぞで工夫はしません。
あくまで直球勝負。
その時期のフルーツを生かしたスィーツがお得意で
今回は“ピオーネ”って言ったかしら? ブドウのピオーネではないの。
真ん中のプラムみたいなの。
皆が初めてだと言ったらピオーネそのものも食べさせてくれました。
とても美味しいプラムだったので帰ってから調べてみましたが
わかりませんでした。
このデザートの盛り合わせも皆で少しずつ食べましたよ。
チョコのケーキ ブルーベリーのタルト
そしてピオーネのパイ コーヒーの水饅頭。
みーんなアニキの手作り。
ごちそうさまでした。今日も大満足でお店をでました。
アルコールなしでお一人さま3,800円でした。
振り返れば例のイタリア国旗。
アニキの心意気とプライドの象徴。
『料理は器や場所じゃないんだぜ』という声が聞こえてきそうな三色旗です。
サボり癖のある私。
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by sogno_sonyo
| 2010-08-12 01:08
| お外で美味しいもの