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夢見たものは・・・




6月から始めたこのブログ
    早くも休止状態になってしまいました。
止めたくなったとか そういう理由はありません。
  私ってそういうタチなんです。

だから とくに理由もなく何となくまた始めたりします。


気分転換に題名を変えてみました。
ぼ~っとするのが大好きな私にぴったりかも。

私にとって “夢” というのは 目標とか希望というより
眠っているときに見る “夢” にちかいのかもしれません。
その夢が いつでもキレイで幸せなものであったら。
いつも平和な空気が私を取り巻いていてくれたら。

それがどんなに大切で贅沢な事か 
こんな日だから余計そう思うのかもしれません。











とある方の訃報を遅くなって知りました。
父のハトコにあたるY氏という洋画家でした。
全国的には有名ではありませんが在住した県庁には
その方の大きな絵が掲げられています。

Y氏に最後にお会いしたのは7年ほど前。父もまだ存命で元気で
幼馴染で年上のハトコの家への訪問に随行したのでした。

その当時で父が85歳 Y氏が92歳。

Y氏はアトリエを兼ねた自宅で 
毎日ご家族が訪問して身の回りの世話をしてくれますが
その時点では基本的に一人暮らしでした。

娘さんが来客にと用意しておいてくれたサクランボと紅茶を
ゆっくりゆっくりの仕草で運んできてから
どこからか飲みかけのブランディーのボトルを取り出して
“ 紅茶にちょっぴり入れると美味いよ 
     いっぱい入れちゃダメ ”とウィンクするのです。
           ・・・ 素敵なジイさんでした。
Y氏の専用カップにもブランディーのボトルにも
部屋のあちこちにも
少しずつ油絵の具が付いて汚れているのも素敵でした。


“ 夜中に一人で寝ていて何かあったらどうするの ”
と父が心配して聞くと

“ 夜中に一人で布団の中で死ねたらこんなに良い事はない ”
とおっしゃいました。

“ 描きたい時に絵を描くので 
昼間でも夜中でも誰にも邪魔されたくないのだ ”とも。

そして85歳の父に向かって
“ アナタも早く生涯の趣味を見つけなさいよ ”と。

… 絵を描くこと 絵に描かされること 描かずにいられない幸せは
寂しさも病の苦痛も日常のつまらない感情もすべて超越させてくれるよ。…


   傍で黙って聞いていた私に一生忘れられない言葉となりました。


お互いに歳をとって 思うままには会えないから
最後のあいさつになるかもしれないと
歳若い父のほうが訪ねていったのですが
結果的には父のほうが先に逝くことになりました。
今頃はまた2人して昔話でもしていることでしょうね。



父の生涯の趣味は 人生を楽しむことだったような気がします。
基本的には几帳面で身の回りはいつも清潔で快適で
その上で無理のない範囲で遊びまわって。
自分と自分の妻の生活を保障するだけの蓄えもあって。
  (子供達の生活までは保障してくれませんでしたが!)

  その憂いなき遊びっぷりは “人生の達人”と呼ばれたこともあるくらいです。




そこでさてさて 私の生涯の趣味は。
  まだまだ模索中というところでしょうか。


ずっとず~っと やりたかったことがあるのです。
でもいまだ 踏みだせずにいます。
    スロースターターにも程があるってくらい考えているんですが。

もしもその夢が実現できたらここできっと聞いてくださいね。










by sogno_sonyo | 2010-08-06 15:37 | 生活

すべて世は事も無し。


by そにょ
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