深沢小さな美術館
2010年 07月 16日
外はムシムシ不快な暑さでも車の中は快適です。
とくにこんなずーっと続く並木道を
走っていくのは気持ちがいいですね。
でも これからもっと素敵な道を行くんですよ。
東京都内とは思えないほど 緑がだんだん深くなって…
ちょっとした山道に入ります。
川沿いの道には紫陽花が咲き乱れ
(このあたりは紫陽花の名所なのですって)
だんだん人家がまばらになっていき
この道でいいのかしら…と不安になる頃
『大丈夫だよ!この道で間違ってないよ…』と
勇気づけてくれるように
こんな小人さんたちが ところどころにいます。
分かれ道にも『こっちだよ…』と矢印を持って立っていてくれました。
ひときわアートな立ち位置の小人さん。
この小人さんたちは ZiZi ジィジ(お爺ちゃんだから?)という
森の精霊だそうです。
ありがとう。おかげさまでどうやら無事に到着したようですよ。
ここが駐車場ね。
下へ降りる道があります。
誰もいません。こっちの方向に歩いて行っていいのかな?
木がうっそうと茂って先が見えなくて
あたりを見まわしていたら
手押し車に大きな木片を積んだオジサンが通りかかって
『どーぞ こちらですよ』と教えてくれました。
あちこちから水の音。
横を流れる川のせせらぎだけじゃなくて
ポチャポチャと水が水に入る音。
三段階になった水槽のような池。いくつもあります。
奥へ進むと不思議に素敵なお家が。
『深沢小さな美術館』です。
古民家を改築して すべて友永氏の手作りだそうです。
*この画像は上のリンク先の中の“ギャラリー”から
お借りしました。
むか~しNHKでやっていた『プリンプリン物語』ご存知ですか?
私はすっかり忘れていました。
… その時期はちょうど結婚…出産という時でしたから。
でもここを教えてもらって 思い出すことが出来ました。
プリンというプリンセスが旅をするお話でした。
ここは その『プリンプリン物語』の人形美術を担当した
友永詔三さんの個人美術館なのです。
美術館の中にはその時のキャラクター達の人形が
もちろん展示してありますが
『プリンプリン物語』を知らない人にも
充分素敵過ぎる場所です。
ま~るいフォルムの部屋の中央には
大きなキノコが立ち
それを囲むように壁に沿って
造形作家友永氏の作品が並んでいます。
木彫りの少女や女神 絵画 メタリックな像
素材や表現方法が違っても
すべてが暖かく優しくて かわいい。
小さな美術館ですが この場所にとけ込むように建っていて
ここまでの道とまわりの自然が
友永氏の作品に最高の演出をしているようです。
カフェも併設されています。
ドアも窓枠も椅子もテーブルもすべて友永氏の作品です。
窓を開けると 先ほどの水槽池を上から見ることができます。
えーっと…どういう構造になっているのかなぁ。
カフェのテラス。
木々の間から 先ほどの手押し車のオジサンが歩いているのが見えます。
・・・ だんだん 気がついてきましたが…
あのオジサン… いや オジサマは…
友永詔三氏 その人だったのです~。
今回は時間がなくあわただしく作品を拝見して
この私としたことがカフェも利用できずに帰ることとなりましたが
また再度訪れたいと思います。
・・・ラッキーなことに …不謹慎ですが…
義父のお墓に行く途中 ちょっと回り道すればすぐ行ける場所なのです。
by sogno_sonyo
| 2010-07-16 00:51
| おでかけ